3ナイ主婦タエさんインタビュー備忘録メモ3:算数編
3ナイ主婦タエさんのインタビュー備忘録メモ、3回目の今日が最終回です。今回は「算数編」。タエさんは英語育児だけでなく算数にも力を入れて取り組まれていました。
▼第1、2回目の記事
3ナイ主婦タエさんインタビュー備忘録メモ1:幼児期編
3ナイ主婦タエさんインタビュー備忘録メモ2:英語編
算数編では幼児期にはじまり小学校・中学校の話までされていて盛りだくさんの内容になっています。算数の取り組み方法はもちろん、知育に対する姿勢だったり、親がどう子供に向き合うかというメンタル面でも学ぶところ多々。気付きやモチベーションをいただきました。
ずっとずっとタエさんの算数に関する情報を探していたのでこれは私的保存版になりそうです。それではいってみましょう!
▼元インタビュー記事はこちら
バイリンガル育児の第一人者〔お金・学歴・海外経験なし〕伝説の“3ナイ主婦”タエさんに学ぶ③
タエさんが算数をはじめたきっかけ
- 幼児期に算数を意識した声かけを続けていたが理解が高度になるにつれて算数は椅子に座らないとできないと気づく
- 算数も英語みたいに生活に溶け込ませようと思っていたけれど難しかった
- その頃英語ブログが炎上、特別な子と言われた
- 算数が特別できているわけじゃない息子が算数もできるようになることで 特別 じゃないとわかってもらえるのではないか
- 親次第だよ を伝えたかった
タエさんキリくん算数先取りの軌跡
幼少期:数を意識した会話を日常的にする
本格的に算数の勉強をはじめたのは小2
小3の間に小学校6年分の算数を終わらせる
市販のドリルを買ってきて、学年順に取り組むだけ
算数って結局、言葉みたいって思っていて、数字が言葉で数式が文章。だからこれが読めるようになればいいなという感覚でした。難しい数式でもアレルギーを持たず、意味がわかるようになればいいな、と思っていたんです。
親次第、センスを育てた
その後は中学校の内容。簡単な参考書を買ってきて進める
5年生くらいで高校の内容に進む(が途端に全然できなくなった)
中学レベルで賢く育てておかないとだめ。中学校の内容に戻ってやり直す。終わってから青チャート(高校数学の参考書&問題集)へ。
6年生の終わりで青チャートの途中。小学生のうちに数1の途中まで終わっていた。
先取りすることで発生する「学校の授業をなめる」んじゃないか問題
それを防ぐために賢くしないという判断はおかしい
小学校の勉強をなめてしまったり簡単すぎ!って発言したりするようになるのはしつけの問題
そういう態度をとらずに簡単と思いながらも無難に過ごせる子どもに育てること
学校の課題に真っ直ぐ取り組むのは無理かもしれない
楽しいとはならないかもしれない。でもみんなを馬鹿にしなければ悪いことはない
小学校時代
- 先取り学習をしていた意識はなく、順番に1年生から標準ドリルをやっていっただけ
- 進んだら次、終わったら次、と取り組んでいただけ
- 成績を上げるぞではなく賢くしたかった
- 小学校の算数の授業は週にあっても4回。50分授業x4=200分
- しかも授業中人が計算しているのを待っている時間があったりして結局学校で数学の学習なんて少ししかやってない
- 家で30分集中してやってx7日で週210分。自分のペースで進めるから自然と先取りになった
- Q: 毎日30分集中して取り組ませるの難しくない?
- A:習慣でずっと横についていた。
- 気持ちは毎日でも実際は毎日取り組んではなかった。
- 週5やったらみんな先に進む
中学時代
- 中学校に入ったら数1の内容なんて聞かれてもわからない
- ネットで調べたり基礎的なことを教えてくれる動画をみたり
- お金を払って授業を受けたことはない
- わからない項目をピンポイントで探して無料動画をみたりしていた
- 息子は解らなかったらはい無理と放り投げていた。忘れた頃にタエさんが持ち出していた
- 一度放り投げた問題もしばらくして取り組むと解けるようになっている
- そろそろできるかなと思って与えたらたいがいうまくいった
- できない問題があったらできていない項目を見つけられたと考えてそこを重点的にやればいい
- すごく嫌がっているならもう少し簡単なことをさせる
- 息子とタエさんの算数レベルが合ってきた頃は一緒に取り組んでいた
タエさんの全力サポート(やる気・環境・イライラ)
やる気を引き出す
- そろそろやろっかとうまいこと誘い出す
- 本を読んでいる途中、テレビをみている途中は絶対に声をかけない
- 遊び終わったタイミングを見計らって声をかける
環境
- 勉強はリビングで
- テーブルに数学の参考書と問題集を置きっぱなしに
- 息子専用の電卓を与えていた
- 計算する時間がもったいないから面倒臭い時間がかかる計算は電卓で解かせていた
- (たし算や九九はきちんとやらせた)
- 思考力が問われる問題は計算が問題ではない
- 難しい問題を解く思考力が大事
イライラした時は
- イライラしても怒ってはいなかった
- 怒っても絶対にいい方向に進まない
- 何のために怒っているのかを考える。自分自身に腹が立っているから。
- イライラしたら考える。なんのためにやっているのか、息子を伸ばすため。だから怒っても仕方がないと自分の中で理解するようにして勉強中には怒らないようにしていた。
- 怒ってもだめなんだということを理解すればやめられるかも
- 次はどうしようと悩む方に気持ちを持っていっていた
目標設定と達成
- 小2で算数をやると決めた時に目標設定した
- 算数オリンピックの予選を通過して決勝にゆくことが目標と決める
- 小5以下対象のジュニア算数オリンピック、小4で受けて落ちる
- 小5で受けて予選通過
- 小6でジュニアではなく普通の算数オリンピックに挑戦、予選通過。4年越しで目標達成。
- その後ジュニア数学オリンピックに進む。
- 中3で予選通過。
- 高校で数学オリンピックに挑戦、2年生で予選通過。
- 数学オリンピックの予選に参加したのは高2が最後。小2ー高2で算数のサポート終了。
物理
- 高2の時に国際物理オリンピック日本代表に選ばれ高3で銀賞受賞
- 中3の夏休みころ物理と出会う
- 数学でトップはとれないと思って普通止まりの数学の他に何かないかなと探していた
- 数学オリンピック以外に化学オリンピックがあることを知り、調べ始める
- 地理オリンピック:息子が地理は得意じゃないと言う
- 化学も暗記をしようとしないから違う
- 物理なら数学に似てる
- 物理の参考書を買ってきて渡したが響かず
- 物理オリンピックのサイトに載っていた問題を渡す
- 160ページ、印刷してカテゴリー別に分けて渡す
- そしたら息子がやった
- 次の試験で予選に通って日本代表候補に
- 翌年代表になって国際大会で銀賞
- 数学ができたからとんとん拍子で物理にもハマれた
東大合格(東大理学部推薦入試合格)
- 息子を誘導することはできるけれど選んだのはみんな息子
- 自分で選んだと思えるように注力してきた
愛こそ原動力
- 賢くするために遊ばせる
- 遊ばせるために自分の1日のスケジュールを組む
- 学校にいっている間に家事を終わらせる
- 息子さんに向いている勉強法、今必要なこと、もの、タイミングを横に座りながら観察し続けていた
- つまずいたら諦めずに他の方法を試し続けた
- 試行錯誤しながら息子さんのために自分で考え抜いた育児法
- 息子さんの専属のマネージャー、専属の家庭教師、何よりも愛情深い母親